青井研究室のサブゼミを〈RG〉(リサーチグループス)です。
毎年指導教員から出された4つの課題を学生が選択。グループワークによるリサーチとディスカッションをへて、ウェブサイト、壁画、本などの制作をおこないます。知的探求の方法を実験的に学習・開発することがねらいです。
重要なのは、問いの設定と開示の制作、これらをにらんだプロジェクトの立案です。その経験が、個人の研究や制作、研究室の各種プロジェクト、社会的なプロジェクトなどの基礎体力をつくってくれます。
テーマ
2024
A:家族類型用語集:多様なる家族をカタログ化せよ Family Diversity Lexicon: Cataloguing Various Family Type
B:ある住宅地のジオメトリ/ヒストリーを可視化せよ Charting the Topography and History of a Town
C:社会の単位(モジュール)という観点から世界建築史を読み直せ Reassessing World History of Architecture from the Viewpoint of Module of Society
D:〈家族の現在形〉をテーマとするウェブジンを設計せよ。 Designing a Webzine Focused on Contemporary Family Dynamics
2023
A:現代都市のグランドレベル・プラン Drawing an Uncanny Ground-level Plans of Our City
B:〈集落〉は変容してきた ── Google Earthで集める地景 Villages are not Immutable ── 1000 Earth scape collected from GoogleEarth
C:ポケモン的住宅建築図鑑 — 日本人建築家たちによる集合的タイポロジー探索の総括 Illustrated Picture Book of Pokémon-like Houses: Summarizing the Typology Collectively Explored by Japanese Architects 1990s-2000s
D:広島平和記念公園、あの空間の意味を塗り替えたかもしれない5つの出来事 Hiroshima Peace Memorial Park: Five events that may have rewritten the meaning of the place
2022
A:添景人間研究 History of Human Body in the Architectural Drawings/Photographs
B:神殿モダンの風景:竣工写真の周辺分析 What surrounded the modern architectural monuments?
C:マンガ『理想的ヴィラの数学』:全章コミック化決定! Complete Comic of Colin Rowe's 1976 book The Mathematics of the Ideal Villa will be released!
D:フィールドワーク:ヘビとカタツムリの建築論 Coevolution in Architecture
2021 複数性の研究
課題:複数性へのアプローチは色々ある。結合、接合、分断、同居といった範例と課題書から、独自のリサーチプロジェクトを立案しなさい。
A:ブリコラージュの条件 ── クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(大橋保夫訳、みすず書房、1976/原著1962)
B:ヴェンチューリは何を見たか ── ロバート・ヴェンチューリ『建築の多様性と対立性』(伊藤公文訳、SD選書、鹿島出版会、1981/原著1966)
C:壁はどこに立っているか ── エトガー ヴォルフルム(飯田収治, 木村明夫, 村上亮)『ベルリンの壁:ドイツ分断の歴史』(洛北出版、2012/原著2009)
D:隣り合う他者 ── チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』(日暮雅通訳、ハヤカワ文庫、早川書房、2011/原著2009)。
2020 不可視・幻視・機械視・他者視の研究
課題:わたしたちの通常の視角の外へ出る方途をさぐる。踏まえるべき課題図書を読んだうえで、新しいドローイングを開発しなさい。
A:不可視 ── 山田俊弘『ジオコスモスの変容:デカルトからライプニッツまでの地球論』(勁草書房、2017、256pp.)
B:幻視 ── ヴィクトル・I. ストイキツァ(松井美智子訳)『幻視絵画の詩学 ― スペイン黄金時代の絵画表象と幻視体験』(三元社、2009、347pp.)
C:機械視 ── ヴァルター・ベンヤミン(久保哲司訳)『図説 写真小史』(ちくま学芸文庫、1998、284pp +『複製技術時代の芸術』)
D:他者視 ── 山内 一也『ウイルスの意味論:生命の定義を超えた存在』(みすず書房、2018、264pp)
2019年度までのアーカイブ
* 2019年度まではReading Groups、つまり文献購読ゼミでした。
* 学生によるサブゼミの記録は、このサイトの上部メニューよりゼミ・ブログをご覧ください。 blogs > semi.blog
* 参考記事 → 10+1 website 特集「研究室の現在:何を学び、何を読んでいるか」http://10plus1.jp/monthly/2015/05/
2019
A:生存の起源|島泰三『はだかの起原:不適者は生きのびる』(講談社学術文庫, 2018)+ 港千尋『洞窟へ:心とイメージのアルケオロジー』 (せりか書房、2001)
B:生存の体制|デイビッド・モントゴメリー(片岡夏実訳)『土の文明史』(築地書館, 2010/David R. Montgomery, Dirt: The Erosion of Civilizations, University of California Press, 2007)
C:生存の転換|ブルーノ・ラトゥール(川村久美子訳)『虚構の「近代」:科学人類学は警告する』(新評論, 2008/Bruno Latour, Nous n'avons jamais été modernes : essai d'anthropologie symétrique (We have never been modern), la Découverte, 1997)
D:表象と自律|アーサー・C・ダントー(松尾大訳)『ありふれたものの変容:芸術の哲学』(慶應義塾大学出版会, 2017/Arthur C. Danto, The transfiguration of the commonplace : a philosophy of art, Harvard University Press, 1981)
2018
A:制作と再現|ネルソン・グッドマン『芸術の言語』(戸澤義夫・松永伸司訳、慶應義塾大学出版会、2017/Nelson Goodman, Languages of Art, Hackett Publishing, 1976)
B:比例と宇宙|マリオ・リヴィオ『黄金比はすべてを美しくするか?最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語』(斉藤隆央訳、早川書房、2005/ハヤカワノンフィクション文庫、2015/Mario Livio, The Golden Ratio: The Story of Phi, the World’s Most Astonishing Number, Broadway, 2002)
C:分裂と統合|岡崎乾二郎『ルネサンス:経験の条件』(筑摩書房、2001/文春学芸ライブラリー、2014)
D:表象と他者|エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ『インディオの気まぐれな魂』(近藤宏・里見龍樹訳、人類学の転回叢書、水声社、2015/Eduardo Viveiros de Castro, The Inconstancy of the Indian Soul : The Encounter of Catholics and Cannibals in 16th-century Brazil, Prickly Paradigm Press, 2011)
2017
A:類似と差異/表象論|ミシェル・フーコー(豊崎光一他訳)『これはパイプではない』(哲学書房、1986/Michel Foucault, Ceci n'est pas une pipe : deux lettres et quatre dessins de René Magritte, 1973)
B:個人と世界/宗教論|カルロ・ギンズブルグ(杉山光信訳)『チーズとうじ虫:16世紀の一粉挽屋の世界像』(みすず書房、1984/Carlo Ginzburg, Il formaggio e i vermi : il cosmo di un mugnaio del '500, 1976) + 安丸良夫『出口なお』(朝日新聞社、1977/朝日選書329、朝日新聞社、1987)
C:行為と経路/人類学|ティム・インゴルド(工藤晋訳)『ラインズ:線の文化史』(左右社、2014/Tim Ingold, Lines: a Brief History,2007)
D:経済と空間/都市論|サスキア・サッセン(伊豫谷登士翁ほか訳)『グローバル・シティ:ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む』
(筑摩書房、2008/Saskia Sassen, The Global City: Newyork, London, Tokyo, 1991)
2016
A:形式と内容/建築論|土居義岳『言葉と建築』(建築技術、1997)
B:個体と全体/生物学|佐藤恵子『ヘッケルと進化の夢』(工作舎、2015)
C:切断と連続/歴史学|小熊英二『 〈民主〉 と 〈愛国〉 』(新曜社、2002)
D:空間と場所/社会学|ジョン・アーリ『モビリティーズ:移動の社会学』(作品社、2015/Jhon Urry, Mobilities, Polity,2007)
2015
A:近代建築史1(形態)|ヴィンセント・スカーリー(長尾重武訳)『近代建築』(SD選書、鹿島出版会、1972)+同『アメリカ住宅論』(SD選書、鹿島出版会、1978)Vincent Scully, Modern Architecture, 1961(Modern Architecture: Toward Redefinition of Style, 1957)+Shingle Style Today or the Historian’s Revenge, 1974
B:近代建築史2(理論)|レイナー・バンハム(石原達二・増成隆士訳)『第一機械時代の理論とデザイン』(鹿島出版会、1976)Reyner Banham, Theory and Design in the First Machine Age, 1960
C:時間論|見田宗介『時間の比較社会学』(岩波書店、1981/岩波現代文庫、2003)+エドワード・ホール(宇波彰訳)『文化としての時間』(TBSブリタニカ、1983年) Edward Hall, The Dance of Life: The Other Dimension of Time, 1983
D:内向的発展| クリフォード・ギアーツ(池本幸生訳)『インボリューション:内に向かう発展』(NTT出版、2001)Clifford Geertz, Agricultural Involution: Process of Ecological Change in Indonesia, 1963
2014
A:形態生成の論理 | 「植物の軸と情報」特定領域研究班『植物の生存戦略:「じっとしているという知恵」に学ぶ』(朝日新聞社、2007)
B:地形と人間 | 日下雅義『地形からみた歴史:古代景観を復原する』(講談社、1991/講談社学術文庫、2012) + 貝塚爽平『東京の自然史』(講談社、1979→講談社学術文庫、2011)
C:モノと身体 | 長谷川まゆ帆『お産椅子への旅:ものと身体の歴史人類学』(岩波書店、2004)
D:資本主義とその後 | 柄谷行人『世界史の構造』(岩波書店、2010)
2013
A:内的ダイナミクス |G・ベイトソン[佐藤良明訳]『精神と自然:生きた世界の認識論』(新思索社、2006/Gregory Bateson, Mind and Nature, 1979)
B:自己と他者 |多田富雄『免疫の意味論』(青土社、1993)
C:家族社会と空間 |西川祐子『近代国家と家族モデル』(吉川弘文館、2000)
D:資本主義と都市 |D・ハーヴェイ[森田成也ほか訳]『反乱する都市―資本のアーバナイゼーションと都市の再創造』(作品社、2013/David Harvey, Rebel Cities, 2012)
2012
A:資本主義と無意識 |R・コールハース[鈴木圭介訳]『錯乱のニューヨーク』(筑摩書房、1995/ちくま学芸文庫、1999/Rem Koolhaas, Delirious New York : a retroactive manifesto for Manhattan, 1978)+八田利也『現代建築愚作論』(彰国社、1961/復刻版、2011)
B:エンジニアリング以前/以後 |J・フィッチェン著[藤本一郎訳]『機械化前の建設技術としくみ』(鹿島出版会、1990年/John Fitchen, Bulding Construction Before Mechanization, 1986)+C・アレグザンダー[稲葉武司訳]『形の合成に関するノート』(鹿島出版会、1978/SD選書、2013/Christopher Alexander, Notes on the Synthesis of Form, 1964)
C:保存論 |鈴木博之 『復元思想の社会史』(建築資料研究社、2006)
D:東京論 |陣内秀信『東京の空間人類学』(筑摩書房、1985/ちくま学芸文庫、1992)+ 鈴木博之『都市へ』(中央公論新社、1999)
2011
A:セルフ・ヘルプ |M・デイヴィス[篠原雅武・丸山里美訳]『スラムの惑星:都市貧困のグローバル化』(明石書店、2010/Mike Davis, Planet of Slums, 2006)+John F.C. Turner, Housing by People: Towards Autonomy in Building Environments, 1976 + 特集「未来のスラム」(『建築雑誌』2011年1月号)
B:創発論 |S・ジョンソン[山形浩生訳]『創発 : 蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク』(ソフトバンクパブリッシング、2004/Steven Johnson, Emergence : the connected lives of ants, brains, cities, and software, 2001)+ J・ジェイコブス[山形浩生訳]『アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会、2010年/Jane Jacobs, The Death and Life of Great American Cities, 1961)
C:先行形態論 |中谷礼仁「場所と空間:先行形態論」(『都市とは何か』岩波書店、)+中谷礼仁『セヴェラルネス+事物連鎖と都市・建築・人間』(鹿島出版会、2005/増補改訂・2011)
D:インテリアと身体 |課題図書ナシ(文献購読+取材活動によるレポート)
2008-2010
G・ベイトソン[佐藤良明訳]『精神と自然:生きた世界の認識論』(新思索社、2006/Gregory Bateson, Mind and Nature, 1979)
R・ヴェンチューリ[石井和紘・伊藤公文訳]『ラスベガス』(鹿島出版会、1978/Robert Venturi, Learning from Las Vegas, 1972)
B・ルドフスキー[渡辺武信訳]『建築家なしの建築』(鹿島出版会、1975/Bernard Rudofsky, Architecture without Architects : A Short Introduction to Non-Pedigreed Architecture, 1964)
布野修司『戦後建築論ノート』(相模書房、1981)
R・コールハース[鈴木圭介訳]『錯乱のニューヨーク』(筑摩書房、1995/ちくま学芸文庫、1999/Rem Koolhaas, Delirious New York : a retroactive manifesto for Manhattan, 1978)
■ Kojiro Yuichiro Archives
明大建築アーカイブに寄贈いただいた神代雄一郎資料を保管・整理しています。堀口捨巳らとともに明大建築学科創設時の教員4名のひとりであった神代雄一郎(1922-2000)は、戦中戦後の混乱のうちに青年期を送り、理想と現実に引き裂かれながら現代建築の存立の変転に伴走した研究者・教育者・批評者として、そして建築的伝統の隠れた相を開いてみせる「眼」の人として、わたしたちがいまこそ参照すべき数多くの仕事を残しました。神代資料は、戦後日本の建築と建築家の辿った軌跡を近代史あるいは文明史のなかに捉え直すうえで比類なき資料となりうるものです。
神代雄一郎(こうじろ・ゆういちろう/1922-2000) 東京都生まれ、東京大学工学部建築学科卒業、大学院修了後、1949年より同年創立の明治大学工学部建築学科准教授、のち教授。1993年定年退職。主な著書に、『日本建築の美』(井上書院、1967)、『現代建築を創る人々』(鹿島出版会、1967)、『アメリカの環境:都市・建築・芸術』(井上書院、1971)、『コミュニティーの崩壊:建築家に何ができるか』(井上書院、1973)、『間・日本建築の意匠』(鹿島出版会、1999)ほか多数。
◉神代雄一郎 著作目録
◉展覧会「建築家とは何か:堀口捨巳・神代雄一郎展」
◉シンポジウム「建築家とは何か」(10+1 website 2013年6月)
■ Half A Century for Villages
明治大学建築史建築論研究室では、建築学科が運営するアーカイブスの整備作業を実質的に担うとともに、神代研究室が1967年の女木島を皮切りに着手したデザインサーヴェイの50年後を考える研究を展開しています。この〈半世紀〉は、日本の〈辺境〉にとっていったいどんな時間だったのでしょうか。2018-19年には、香川県立ミュージアム「日本建築の自画像展」(企画監修:藤森照信・松隈洋・青井哲人)の企画をきっかけに女木島の調査を行い、その成果を出展しました。
◉展覧会「日本建築の自画像展」(香川県立ミュージアム,2019年9月21日-12月15日)
◉図録『日本建築の自画像:探求者たちのもの語り』(香川県立ミュージアム)
おそらく台湾都市とは、大陸から海峡を渡った漢人たちが、台湾という先行する自然的・社会的な環境世界に分け入り、それを変形させながら、自身をもまた変形させていった、その過程で鍛えられた彼らの動的な生存システムの一部である。入植の営みがシステム化の段階を迎えるのが19世紀だとすれば、その書き変えによって産業化をはかったのが20世紀前半の日本植民地支配だった。建築史はこの当然のダイナミズムにいかに迫りうるか。
科学研究費補助金・基盤研究(B)「台湾都市史の再構築のための基盤的研究:都市の移植・土着化・産業化の視座から」(代表:青井哲人)2015.04〜2020.3
財団法人大林都市研究財団研究助成「20世紀初頭の台湾における内陸河港都市群の研究:「竹造都市」とその更新過程の復元」(代表:青井哲人)2014.4〜2015.3
科学研究費補助金・基盤研究(A)「アジアの都市住宅の類型に関する史的研究」(代表:高村雅彦)2011.4〜2014.3
科学研究費補助金・基盤研究(B)(海外学術調査)「日本植民地における在来住宅・住様式の「日本化」に関する研究:台湾漢人住宅を事例に」(代表:青井哲人)2009.4〜2013.3
明治大学科学技術研究所若手研究「日本植民地期における台湾漢人住宅の「日本化」に関する建築史的研究 -<総舗chongpho>の臨地調査と類型化作業を通して-」 (代表:青井哲人)2008.6〜2009.3
財団法人住宅総合研究財団助成研究「台湾漢人住居にみられる〈総舗 chong-pho〉に関する調査研究〜日本植民地期以降における〈眠床〉-〈和室〉の結合とその揺らぎ〜」(代表:青井哲人)2006.6〜2007.10
科学研究費補助金・若手研究(A)「日本植民地における在来都市空間の再編過程に関する研究:台湾の寺廟に着目して」(代表:青井哲人)2004.4〜2006.3
財団法人大林都市研究財団研究助成「植民都市建設における先行都市の空間的・社会的・文化的再編過程に関する研究〜日本植民地下の台湾・彰化地方を事例に〜」(代表:青井哲人)2004.4〜2005.3
財団法人交流協会日台交流センター歴史研究者交流事業「清末期彰化県城の都市空間形態に関する復元的研究」(代表:青井哲人)2003.8~2004.1
青井研究室の濁水渓流域調査
・2017年度 台湾調査(二林・西螺)
・2015年度 台湾調査(渓州)
・2014年度 台湾調査(沙仔崙)
都市組織の動態の学をめざして
建物類型学(tipologia edilizia)の有用性は、まずもって組織(tissue)を構成するあらゆる建物を「類型 tipo」として見る視点を提供し、そうして都市現象の複雑さや個別性にたじろぎそうになる私たちの視界を、一挙に明るく透明なものにしてくれることにあります。
そして、おそらく土地・建物の凝集構造(組織)をつくる最も基本的な建物類型は、おそらく中庭型(corte)、狭長型(schiera)、塔型(torre)の3種に集約できてしまうでしょう。これら以外を想定することはきわめて難しいのです。
さらに、イタリアの都市史が教えてくれるように、中庭型→狭長型というような土地細分化にともなう建物類型の変化が、すなわち組織の書き換えプロセスでもあるわけです。
台湾海峡にうかぶ澎湖群島の吉貝という小さな島の集落にも、この3種が揃い、それ以外の類型は見当たりません。しかし、半世紀前までこの集落には中庭型しかなく、宅地はほぼ同形・同規模の間口10×奥行14m前後であった。この土地建物資産の相続に伴う分割が、タテ1/2すなわち5×14mの宅地をつくると片廊下をもつ狭長型を、1/4すなわち5×7mにまで分割すると塔型を、生成する。
2009-2014年の台湾調査(ブログ):
・2014年度 台湾調査(沙仔崙)
・2012年度 台湾調査(北斗)
・2010年度 台湾調査 その1|その2|その3|その4|その5|その6|その7|その8(台南)
・2009年度 台湾調査(吉貝)
これら調査の成果は、日本建築学会大会にて報告しています。
こちらのページを参照ください。 →http://www.meiji-aoilab.com/academics/
design, make and use our office
青井研究室では、2011年3月11日の東北太平洋沖地震により従来の家具が破壊したことをきっかけに、毎年研究室に配属されたばかりの4年生が設計から材料調達・施工までの全プロセスを担って自分たちの生活環境を整えていくプロジェクトがはじまりました。
右の平面図は、2011年に作成された研究室のマスタープランで、必要な機能の平面的かつ断面的な分配とともに、構造的な配慮および木取りの合理性をも踏まえたプランとなっています。
3期にわたる研究室復興が終了した後も、明大建築アーカイブの環境整備などへと、本プロジェクトは展開しています。
詳細はこちらを御覧ください。 →http://www.meiji-aoilab.com/furnitureproject
見えない災害を可視化する。
キーワードは避難社会(evacuation society) と環境世界(ecological world)。
2011年3月11日の地震による福島第一原発事故発生後、ただちに内閣総理大臣により発令された「非常事態宣言」はいまなお解除されていない。しかし6年目の2017年3月末・4月初は大きな節目になった。除染が終わり帰還が認められるエリアが増え、仮設団地の解消・集約化が進みはじめたのである。2019〜2020年春には、除染の進捗から取り残されてきた大熊町・双葉町でも一部避難指示が解除されている。
しかし「避難社会」は終わらない。人々も地域もなお揺れ動いている。
決断にはつねに考慮する条件の束としてのコンテクストがあるが、どのようなフレームで、どのようなコンテクストを可視化し、理解し、また重視するかによって、決断は大きく変わることがある。そのコンテクストを目に見えるかたちとして提示したい。
そのひとつが、避難社会 evacuation society である。場所を失った社会にも一定のかたちの推移があり、それを支える空間があることを示そう。
もうひとつは、環境世界 ecological world である。社会を失った空間が、およそ16-17世紀から「3.10」までのあいだに構築してきた美しい生の秩序を再現しよう。
やがて避難社会は一定の収束に向かう。おそらくは新しい参加者を迎えつつ。それが環境世界をどのように再利用することになるだろうか。おそらくは新しい生産や社会の様式を組み立てながら。
ラインナップ
福島アトラス01:原発事故避難12市町村の復興を考えるための地図集,2017年3月発行
福島アトラス02:避難社会とその住まいの地図集,2018年3月発行
福島アトラス03:避難12市町村の復興を考える基盤として環境・歴史地図集(小高),2018年3月発行
福島アトラス04:避難12市町村の復興を考える基盤として環境・歴史地図集(葛尾),2019年3月発行
福島アトラス05:避難12市町村の復興を考える基盤として環境・歴史地図集(飯舘)製作中
制作
企画発行:特定非営利活動法人 福島住まい・まちづくりネットワーク(理事長=難波 和彦、理事=芳賀 沼整・浦部 智義)
監修:青井 哲人
制作チーム:青井 哲人,篠沢 健太,川尻 大介,中野 豪雄,保田 卓也,西垣 由紀子,原 聡美,林 宏香,野口 理沙子,一瀬 健人,遠藤 秀文,滑田 崇志,高木 義典,明治大学 建築史・建築論研究室
編集:川尻大介
デザイン:中野豪雄・小林すみれ・保田卓也・西垣由紀子
編集協力:井本佐保里・須沢栞・千野優斗(東京大学)/株式会社ふたば(ドローン撮影)/株式会社はりゅうウッドスタジオ・日本大学工学部 浦部智義研究室
出展・掲載・受賞
第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 2018 日本館 出展
対談:貝島桃代+青井哲人「建築の民族誌、その行為=経験としてのドローイング」(10+1 website 2018年7月号 特集「建築の民族誌:第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館)
都市の鼓動を聞こう。
参照:青井哲人「都市アウターリング研究 事始め − 〈際〉はどこにあるか?」(10+1 website 2017年9月 特集「都市の〈際〉」 →http://10plus1.jp/monthly/2017/09/)
江戸の朱引・墨引の外側を歩こう。
20世紀前半のシカゴ派都市社会学に、近代都市における社会階層の空間編成をモデル化する、一連の同心円地帯モデルがあります。それら自体は必ずしも江戸−東京には当てはまりませんし、同心円モデルにこだわる必然性もありません。ですが、都市という全体のダイナミクスを捉えるため、比喩的にいえば都市の鼓動を聴くための方法を考えてみる必要はあるでしょう。
そこで考えたのが、都心と郊外の、その〈あいだ〉に広がる歴史的変転の激しいエリアを「outer ring」と呼ぶことで、いったん仮説的に括りだしてみることです。まだ直感的なのですが、ここに着目すると、東京を、第一義的には(消費ではなく)生産 production +流通 logistics の観点から捉え直す視点が前景化してきます。
仮に、皇居から8Km圏くらいをインナー・シティ、8〜16Km圏くらいをアウターリングとするのがよさそうです。それくらいのスケール感を持てば、メガシティ東京の歴史的なパースペクティブを、近世から現代まで語りやすくなるように思われます。
この距離感は、歴史的にいえば、(冒頭で述べたように)江戸の実質的な市街地の範囲を示す「朱引」「墨引」のすぐ外側を囲む地帯を見ることに対応します。そこには、一方では江戸の消費人口100万を支える「生産」 production(農業・漁業)の社会=空間が人工的に植え付けられ、また他方では、諸街道の出入り口=輸送/伝達の「口 gateway」、言い換えれば商人・旅人と遊興・宗教とがかたちづくる、文化の「際 threshold」が立ち現れていたといえるでしょう。
そうした空間が、近代における第1波(1900〜30)、第2波(1950〜70)の開発を受け入れて、多様な市街地に変貌します。
それぞれの場所に近世中期までに与えられていた「生産」上の役割とその特質のうえに、近代以降の新たな「生産」の論理や、その否定のプロセスが重ねられ、それら市街地の社会的重層性を特徴づけ、独特の文化をかたちづくり、また政治的な傾向性にも当然ながら影響を与えていきます。
そこには相当に激しい変転の歴史が刻み込まれているでしょう。しかしその変転の下に、近世以来の地形と生産の関係性が色濃く残り、現代の速度に一定のガイドを与える定規となっているところにも、「outer ring」の特色を見いだせるでしょう。
この研究では、outer ring を無理に inner city や suburb と対照させたり、outer ring ゆえに必ずある特徴を分有しなければならない、といった素朴な決定論の構えはとりません。そもそもどこが inner でどこが outer なのか、どのような視点からそれを議論すればよいのか、そもそも inner/outer という図式には意味がないのか、こうした問いに答えるのは容易ではありません。都市の変化の波頭は、もっと遍在的にいろいろな場所に顕れるものです。
たくさんの場所を歩き、それぞれの歴史的な個性を具体的かつ緻密に描く作業を続けていくことで、アウターリングについての私たちの仮説が解体され、書き換えられていく運動性そのものが知的な楽しみなのです。
そうして東京の多面的な歴史的な相貌が開かれ、同時に、それが何らかの新しい統一的理解を指し示してくれるだろうことを期待しながら、毎回レポート冊子『TOKYO OUTER RING』を制作していきます。
近々、テーマを立ててアウターリングを俯瞰するような特集号も組んでみたいと思っています(都市アウターリング研究体)。
バックナンバーの表紙はこちらで見れます。
村々にとって近代とは何だったか。日常と災害の連続はいかに断ち切られたか。
刊行!
饗庭伸・青井哲人・池田浩敬・石槫督和・岡村健太郎・木村周平・辻本侑生(著)|山岸剛 (写真)『津波のあいだ、生きられた村』(鹿島出版会、2019) →amazon
2011年3月11日発生の東北太平洋沖地震が引き起こした津波災害は、いろいろな意味で歴史的に特異でした。多くの無名の撮影者による凄惨・精細な映像記録をえたこと、哲学から建築学まで従来必ずしも津波に関心を向けてこなかった専門性の基盤を揺さぶったこと、そして復興において尋常でない規模の人為的介入が図られていること・・・これらは歴史的に問われるべきことがらです。
しかし他方で、津波が自然的なものとして反復されてきたことも忘れてはなりません。つまり、自然的なものと歴史的なものとの交叉として災害はあります。そして歴史性を前景化させずにおかないのが近代なのでしょう。それは個人やイエから国家までの階層のマネジメント=ガバナンスを書き換えながら、災害そのものを変質させていきます。
当研究室では、下記の共同研究に参加し、民俗学・歴史学・防災学・都市計画学などの諸分野の皆さんとの議論を通じて、また何よりも綾里というひとつの場所を、地域の方々とともにじっくりと掘り下げる作業を通じて、社会・文化と、国家の形、その関係のありようを歴史的に考えています。
◉科学研究費補助金 平成26〜28年度 基盤研究(B)「津波常襲地における50年後を見据えた津波リスク軽減方策とその伝承に関する研究」(代表:饗庭伸)
メンバー:饗庭伸・池田浩敬・木村周平・青井哲人・岡村健太郎・石榑督和・熊倉永子・佐藤祥輔・村上暁信・山岸剛 + 常葉大学池田ゼミ・首都大学東京饗庭研究室・明治大学青井研究室
◉「津波と綾里 博物館展:歴史・復興・住まい」
岩手県三陸海岸に位置する綾里(りょうり)地区は、明治三陸大津波、昭和三陸大津波、東日本大震災の3度の大きな津波の被害を受けてきました。この地区において、地区の復興をサポートし、地区の歴史を調査してきた5つの大学のチームが、そこで得た知恵や知識を、地区の内外の方々と共有することをめざした、仮設の博物館を1年前に開設しました。
本展覧会サイト: →https://ryouri-expo.tumblr.com
メンバー:池田浩敬・木村周平・饗庭伸・青井哲人・岡村健太郎・石榑督和・熊倉永子・佐藤祥輔・村上暁信・山岸剛・伊藤暁(会場構成)・中野豪雄(グラフィックデザイン) + 常葉大学池田ゼミ・首都大学東京饗庭研究室・明治大学青井研究室
◉科学研究費補助金 平成29〜32年度 基盤研究(B)「災害に伴う地域の超長期的な変動の比較研究:東日本大震災被災地を事例に」(代表:木村周平)
メンバー:木村周平・饗庭伸・中野泰・川島秀一・青井哲人・岡村健太郎・石榑督和・池田浩敬・小谷竜介・浅野久枝
あなたの家の寝床を見せてください。 台湾本島全域、澎湖群島などの離島部、さらに福建省沿岸部、八重山・・・。 数百の寝床にふれ、植民地支配下で建築と家具の間に生まれた寝床たちの機微に分け入る。 モノと語りを通して台湾人の就寝の歴史を追う旅。
旧知のFさんから時々話には聞いていた彼女の「阿媽的家(おばあちゃんの家)」を、ある日ようやく訪ねることができた。台北育ちのFさんは、台湾中部の農村地帯にある母方の実家をそう呼ぶのだ。
この家の寝室には、聞いていたとおり、例外なく室の半分ほどに床が張られていた。床の高さは2尺前後。座ると足がぶらりと浮く。今は片付けられてしまったが、少し前までは畳が敷き詰められ、敷居と鴨居のあいだを障子が走り、壁には布団を収納する押入れと、どうやら床の間らしきニッチがつくりつけられていた。こうした床張り、揚床のことを、「總舗」 chonphoと呼ぶのだと家人に教えられた。
漢人は部屋を土間床とし、そこに「眠床」(家具としての寝台)を置いて寝るのではなかったか。もちろんそうだ。台湾漢人の家でもときどき伝統的な眠床を見る。嫁入り道具だから、装飾に満ちた豪華なものもあり、要するに「眠床」こそが文化的に正統なのだ。
ところが、日本による植民統治の半世紀間に、「總舗」なるものがほとんど台湾全土および澎湖群島の漢人の家はもちろん、台湾原住民の家にさえ波及していたことを、私たちはやがて知ることになった。同時に、畳・障子・欄間・天井・押入・床の間といった日本起源の機能的・意匠的要素は「總舗」の不可欠の要素ではなく、むしろ壁から壁までの部屋の間口いっぱいに揚床を張ることが、その不可欠の要件であることも。「總舗」は台湾語(閩南語系)の語彙だが、調べてみると1931年版の『台湾語大辞典』に初めて現れ、語義は簡潔に「床張り」とされている。新語であることを示す記号「新」が付されている。
この現象をどう理解すべきか。「植民地下の文化変容」などといった呪文を当ててみても、意味ありげなだけである。ひとつひとつの家の、内部世界・私的領域が日本的に変化する必然性とは何だったのか。寝る行為などそう簡単に変わるものだろうか。あるいはそもそも、これは「日本化」なのか、それとも別の規定が必要なのか・・・。いずれにせよ、「植民地」の相貌にはまだまだ私たちが光を当てていない側面があるのだ。
バーナード・ルドフスキーの『さあ横になって食べよう : 忘れられた生活様式』(奥野卓司訳、SD選書234、鹿島出版会、1999/Bernard Rudofsky, "Now I Lay Me Down to Eat: Notes and Footnotes on the Lost Art of Living", 1980) を思い出す。「Now I lay me down to sleep」という、就寝前の祈りの歌をもじったルドフスキーらしい書名は、古代ローマでは横になって食事をしたことを示している。そういえば漢人が眠床で寝るようになったのも古代中国の文化変容による。そして、副題にある「art of living」という表現は示唆的だ。art は「わざ/すべ」といったほどの意味であり、「芸術」にはそうした含意もあるのだ。総鋪をつくり、使う人々の「art」に即して理解を進めねばならない。
こうして、「寝床の植民地史」をめぐる私たちの旅ははじまり、やがて予想をこえた複雑さに漕ぎ出していたことに気づき、ついにはその複雑さの「底が抜ける」ような経験が待ち受けていた。何しろそれは「art of living」の海だったのだから。
*この研究は書籍としてまとめるべく準備中です。
*この研究は下記の助成金の補助を受けています。
- 2009年4月〜2013年3月、科学研究費補助金・基盤研究(B)(海外学術調査)「日本植民地における在来住宅・住様式の「日本化」に関する研究:台湾漢人住宅を事例に」(代表:青井)
- 2008年6月〜2009年3月、明治大学科学技術研究所若手研究「日本植民地期における台湾漢人住宅の「日本化」に関する建築史的研究 -<総舗chongpho>の臨地調査と類型化作業を通して-」(代表:青井)
- 2006年6月〜2007年10月、財団法人住宅総合研究財団助成研究「台湾漢人住居にみられる〈総舗 chong-pho〉に関する調査研究〜日本植民地期以降における〈眠床〉-〈和室〉の結合とその揺らぎ〜」(代表:青井) この研究助成の報告書は右のurlで公開されています。http://www.jusoken.or.jp/pdf_paper/2007/0614-0.pdf
都市のダイナミズムの本質に迫るには、その「発生」のプロセスに目を貼り付けるようにして観察するのが有効なのではないか。
「都市発生学」は、私たちの研究室の研究方法のひとつを要約するためにつくった造語です。胚の発生=発達を主題とするいわゆる発生学(embryology)あるいは生物が成熟した個体になるまでの全過程を追う発生生物学(developmental biology)に倣って、都市組織(urban tissue)の生成・展開のメカニズムに迫る方法論を模索しています。シャーレのなかで再現されたプロセスを観察することを、インビトロな研究といいますが、都市発生学は(いくぶん奇妙な表現ですが)いわばインビトロな歴史研究をイメージしています。「都市発生学研究会」は、こうした私たちの関心に連なる研究の開拓者をお招きして行っている公開研究会です。
このページをご覧ください。 →http://www.meiji-aoilab.com/urbanembryology
外苑の歴史的景観の問題というより、わたしたちの社会的な専門性を曖昧に機制してきた歴史過程の問題なのだろう。
「新国立競技場国際コンクール」および新国立競技場の建築に関する資料を、ウェブ上の資料を中心に、できるだけ網羅的に収集・整理していくプロジェクトです。
2012年11月15日、同コンクールでザハ・ハディド氏の案が最優秀賞に選ばれ、その後、日建設計JVを設計者として具体化が進められましたが、2013年8月15日に発表された槇文彦氏の論考(『JIA MAGAZINE』295号)に端を発して新国立競技場の建築をめぐる議論が巻き起こったこと、またプロジェクト自体も相当の紆余曲折を進み、2015年7月に安倍首相の”決断”により白紙撤回とされたこと、その後の選考で隈研吾・大成建設・梓設計JVがまったく新たな設計を進めていることなど、周知のことかと思います。
しかし、この問題について、厖大な関連資料を集めて事実関係の全貌を把握するのは容易な作業ではありません。また、関連する言説は、様々な立場から、様々な媒体に発せられ、また当然ながら様々な論点を含んでおり、単に「反対/賛成」の対立に帰せられるものでもありません。そこで、これら資料・言説へのアクセスを容易にすることを目的として、諸情報をまとめるデータベース・サイトの作成を研究室として進めてみることにしました。それが下記のウェブサイトです。
ウェブサイト:新国立競技場データベース
収集した記事に①時系列、②メディア別、③発信者別という三つの観点から整理し、それぞれの記事内容に対して11種類のタグを付けています。まずは「資料集」の各メニューからご覧いただければと思います。
関連する成果:
- 青井哲人「建築コンペティションの政治学──新国立競技場コンペをめぐる歴史的文脈の素描」(10+1 website 2013年12月号 特集「「東京オリンピック」からの問い──2020年の都市計画は可能か」)
- 明治大学建築史建築論(青井)研究室、展示パネル(「東京オリンピック2020から東京を考える」日本建築学会建築文化週間2014 )
- 槇文彦+内藤廣+青井哲人+浅子佳英「新国立競技場の議論から東京を考える」(コメント:五十嵐太郎/モデレーター:松田達、「東京オリンピック2020から東京を考える」日本建築学会建築文化週間2014 10+1 website に2014年11月 掲載)
- 青井哲人「新国立競技場問題をめぐる議論はなぜ空転したか」(10+1 website 2015年10月号 特集「新国立競技場問題スタディ──「白紙撤回」への経緯と争点」)
- 明治大学建築史建築論(青井)研究室「メディアのなかの新国立競技場問題」(『建築雑誌』2015年7月号特集「メディア・コンテンツ化する建築」) → 関連ブログ記事: vestigial tails/tales 2015年7月14日の記事 / 研究室ブログ 2015年7月9日の記事