都市のダイナミズムの本質に迫るには、その「発生」のプロセスに目を貼り付けるようにして観察するのが有効なのではないか。
「都市発生学」は、私たちの研究室の研究方法のひとつを要約するためにつくった造語です。胚の発生=発達を主題とするいわゆる発生学(embryology)あるいは生物が成熟した個体になるまでの全過程を追う発生生物学(developmental biology)に倣って、都市組織(urban tissue)の生成・展開のメカニズムに迫る方法論を模索しています。シャーレのなかで再現されたプロセスを観察することを、インビトロな研究といいますが、都市発生学は(いくぶん奇妙な表現ですが)いわばインビトロな歴史研究をイメージしています。「都市発生学研究会」は、こうした私たちの関心に連なる研究の開拓者をお招きして行っている公開研究会です。
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